どうやって面白い本を見つけるか
本好きにとって、一世紀前に比べたら、現代は夢のような時代だ。なにせ怒涛のように新刊が出る。出るのはいいが、その中から好みの本を見つけるのは難しい。忙しい現代人にとって、本にかかる最大のコストは書籍代より読書に費やす時間だろう。いや私は貧しいんで書籍代も重大な問題なんだが、まあそれは置いて。
ある程度の数を読んでいれば、好みの著者・作家が増えるから、それを追いかけるだけでも充分だろうが、新鮮な味も欲しい。そんなワケで、私が本を探すのに使っているネタを並べてみた。私の趣味に偏ってるけど、そこはご容赦ください。
【文学賞とか】
権威主義と馬鹿にされようが、それでもモノによっては文学賞の類もけっこう信用できる篩になる。ただ、ノンフィクション関係は疎いんで、教えていただければ嬉しいです。
ヒューゴー賞:SF。世界SF大会のファン投票で決まる。
ネビュラ賞:SF。作家が決めるためか、やや玄人好みかも。
ローカス賞:SF。雑誌ローカスの投票で決まる。ヒューゴー賞より流行に敏感かも。
星雲賞:SF。日本SF大会のファン投票で決まる。
日本SF大賞:SF。作家が決める。星雲賞より斬新な作品が多いかも。
ハヤカワSFコンテスト(→Wikipedia):SF。早川書房主催の新人賞。長編。地力あふれる作品が多い気がする。
創元SF短編賞:SF。東京創元社主催の新人賞。短編。新しい地平を切り開く作品が多い印象。
Twitter文学賞:小説。Twitterによる人気投票。国内篇と海外篇がある。クセの強い主流文学が多い印象。賞を取った作品より、候補作リストを私は楽しみにしている。
日本翻訳大賞:翻訳作品が対象。これもTwitter文学賞同様、候補作一覧が楽しい。
ピューリッツァー賞:アメリカで出版された物に限っているのが辛いが、一般ノンフクション部門(→Wikipedia)はアタリが多い。
【インターネット】
ブログ関係はリンク集をご覧ください。って、Twitter ばっかりだなあ。
ハマザキカク(→Twitter):変態編集者(ごめんなさい)。マニアックなノンフィクションが好きなら、是非ともフォローしよう。
早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部(→Twitter):SF。
早川書房 ノンフィクション編集部(→Twitter):最近はヒットが多い気がする。
河出書房新社 翻訳書(→Twitter):主流文学が多いかも。
東京創元社(→Twitter):ミステリとSFが多い。読者の感想をリツィートしてくれるのも嬉しい。
豊崎由美≒とんちゃん(→Twitter):主流文学でもエッジの利いた作品が多い。
【ウィンドウ・ショッピング】
もちろん、書店や図書館の書棚も漁ります。文学はもちろん、音楽・歴史・軍事・工学・旅行記・科学・倫理学・産業・国際情勢あたりを遊弋してると、時間がいくらあっても足りなかったり。あと、初心者向けの統計学が、社会学の棚にあったりするんで油断できません。
【おわりに】
軍事関係が弱いと思ってるんだけど、いいソースがあったら教えてください。
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