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2019年2月18日 (月)

SFマガジン編集部編「SFが読みたい!2019年版」早川書房

飛浩隆「今岡編集長から『就職はするように』というありがたいお話がありました」
  ――飛浩隆 誕生と再始動、そして

谷甲州「予想はしてたのだが太陽系内を舞台にするとデータが古びやすくて困る」
  ――2019年のわたし

 年に一度のSFファン向けお祭り本。

 例年通り、冒頭は「ベストSF2018国内篇・海外篇」。これの何が有り難いって、見逃してた美味しい本を教えてくれるのが嬉しい。ロジャー・ゼラズニイ「虚ろなる十月の夜に」が出てたなんて全く知らなかった。今年は若手とベテランが入り混じってて、なかなか豊かな香りがする。

 はいいが、シルトの梯子(全3巻)ってなんじゃい。

 「マイ・ベストSF」も「2019年のわたし」も、草野原々はやたらと「!」が好きだなあw 柴田勝家といい赤野工作といい、最近のSF作家は芸まで求められるのかw

 ジャンル別ベストSF&総括 SFアニメ。そうか、「はたらく細胞」は21世紀の「ミクロの決死圏」だったのか。納得。科学とエンタテイメントを見事に融合させた作品だよね。しかし「ポプテピピック」がSFだったとはw まあ百合ではあるけど←え?

 このSFを読んでほしい! やはり早川書房は貫禄がすごい。ハーラン・エリスン「危険なヴィジョン[完全版]」ってマジかい。それとテッド・チャンの「伊吹*」も嬉しい。噂の「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」は読み逃してたんだよなあ。ついでに、ぼちぼち草上仁の短編集も欲しいです。

 エリスンは国書刊行会からも「愛なんてセックスの書き間違い」が出る。やっとエリスンのブームがきた? 竹書房の建屋は変なモノが埋まってたり壊されたり大変ですねw 東京創元社のピーター・ワッツ作品集「巨星」も期待してます。

 2019年のわたし。上田早夕里、ついに<オーシャンクロニクル・シリーズ>が出る。嘘じゃなかったんだ。梶尾真治、「クロノス・ジョウンターの伝説」映画化かあ。あ、いつの間にか徳間文庫から出てる。しかもソノラマ文庫から何篇か増えてるし。これは早めに手に入れないと。

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