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2007年4月 8日 (日)

石郷岡泰「出社拒否 迷う30代、悩む40代」講談社ブルーバックス

 最近のブルーバックスはかなり傾向が変わってきた。いわゆる科学解説書ではない、文系っぽい内容の物が増えてきた。これもそんな傾向の一冊。優秀で頑張り屋で、周囲からも高く評価されていた人が、ふとしたきっかけで突然出社しなくなる。そんな人たちをカウンセラーの立場から扱った本。

 まじめで自己犠牲的でエネルギッシュで競争心を内に秘め、攻撃性を持ち環境をコントロールしようとする要求も強い。感情を素直に出さず弱点を見せず、人との関係は柔軟性がない。そんな人が多いそうな。

 

自分だと前半は外れてるけど後半は当たってるなぁ。なんか、愚痴がいえないんだ。

 具体例というかケーススタディが多くを占めていて、それぞれ読み物として面白い。例えば冒頭では商社の海外勤務のサンプルが出てくる。東南アジア支店で、共に優秀な40代と30代の人が相次いで倒れたというお話。

 表題どおり30代と40代の話が多いが、20代の女性や50代の管理職の例も出てくる。いずれも、職場や家庭での加齢や昇進に伴う立場の変化に巧く対応できないのが原因。で、結論は「温泉にでも行ってリラックスしたら?」だったりする(いやこれにはちゃんとした根拠があるんだけど)。

 人間関係って、面倒くさいね。

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