SFマガジン2007年3月号
英米SF受賞作特集。
ローカス賞ノヴェレット部門受賞の I:ロボット(コリイ・ドクトロウ) が秀逸。
タイトルが示すとおり、アシモフのシリーズを基にしている。
警官アルトゥーロは12歳の娘と二人暮らし。
ロボット技術者の妻は自由を求めて亡命してしまった。
今日も職権を濫用して学校をサボりがちな娘の行動を監視していると…
なんか映画「ラスト・ボーイスカウト」みたいな、ちょっと情けないお父さんが主人公。
ラストはちゃんとSFらしい仕掛けが施してある。
そうか、だから I:ロボットなのね。
巻頭のカロリーマン(パオロ・バチガルビ)も良かった。
化石燃料が枯渇し、既存の農作物は寄生虫や病気で壊滅状態。
農業はバイオ企業が供給する遺伝子組み換え種子に依存している未来を描く。
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