カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の104件の記事

2017年12月30日 (土)

2017年に面白かった小説3つノンフィクション3つ

 例年と同じに、今日の気分で選んでます。明日になったら、また違ったラインナップになるでしょう。

【小説】

オキシタケヒコ「波の手紙が響くとき」ハヤカワSFシリーズJコレクション
 武佐音響研究所。音響工学の技術を売り物にした零細企業だ。普段は古くなった録音テープから音をサルベージしたり、店舗の音響環境を整えるなどの仕事を請け負う。が、ときおり、奇妙な依頼も舞い込んでくる。録音された音源から録音環境を突き止めるなんてのは可愛い方で、心霊現象の解明なんて事件も…
 SFマガジンに第一話「エコーの中でもう一度」が載った時から、音響科学・工学を素材にする発想の素晴らしさに舌を巻き、書籍化を心待ちにしていた作品。書籍では、そんな私の期待を充分に満足させてくれた。どころか、最終話の「波の手紙が響くとき」では、まさしくSFの王道で彼方まで突き抜けてくれた傑作。
A・E・ヴァン・ヴォクト「スラン」浅倉久志訳 早川書房世界SF全集17
 時は未来。特殊な能力を持つ新人類「スラン」は、人類から追われる身だ。9歳の少年スランは目の前で母を殺され、お尋ね者の烙印を抱え、敵だらけの世界で、ただ一人で生き延びなければならない…
 1940年発表と、SFとしてはとんでもなく古い作品だから、「どうせ古臭くて退屈なんだろう」と思い込んでいたら、とんでもない。危機また危機、謎また謎の連続で、常に緊張感あふれる場面を途切れさせず、またお話もコロコロ…というよりアッチコッチの思わぬ方向へハイスピードで転がってゆく、ジェットコースター・ストーリー。
アレックス・ヘイリー「ルーツ Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」現代教養文庫 安岡章太郎・松田銑訳
 西アフリカのガンビア。マンディンカ族の少年クンタ・キンテは白人に捕えられ、奴隷としてアメリカ南部に売り飛ばされる。事あるごとに希望を打ち砕かれる奴隷の暮らしの中で、しかしクンタ・キンテはマンディンカ族の誇りを持ち続けようと抗うのだが…
 発表した当時はベストセラーとなり、ドラマも史上最高の視聴率を稼いだ化け物コンテンツ。これに影響され、アメリカではご先祖探しのブームまで巻き起こした。そのブームの主流は白人なのが、このお話の凄さを物語っている。奴隷にされた黒人による白人への恨み節として書き始めたそうだ。が、完成した小説は人種間の垣根をアッサリ越え、今生きている全ての人に力強く訴えてくる、骨太の作品となった。今の日本では手に入りにくいのが、つくづく悔しい。

【ノンフィクション】

沢山美果子「江戸の乳と子ども いのちをつなぐ」吉川弘文館
 今は粉ミルクがあるが、江戸時代にそんな便利なモノはない。体や心の具合で乳の出は変わる。しかも、栄養状態は今より遥かに悪い。その上、当時は出産も命がけで、母親が命を落とすことも多かった。
 にも関わらず、私たちは今も生きている。ということは、当時の人たちも、なんとかやりくりして、私たちにまで命をつなげてくれたのだ。それは、どんな工夫だったのか。どんな苦労があったのか。
 書名だけで、面白さが保証されたような本だ。そういった目の付け所のよさは、単なるキッカケに過ぎない。この発想を生かすべく、丹念に資料を集め読み解いた研究の苦労は創造するに余りある。が、完成したこの本は、そういった苦労を微塵も感じさせず、素人にも分かりやすい文章で、当時の人々の暮らしをアリアリと再現してくれる。先の「ルーツ」にも通じる感動が蘇る一冊。
ランドール・マンロー「ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか」早川書房 吉田三知代訳
 タイトル通りの素朴な質問に対し、著者が真面目に計算して答え…た後、質問者が全く考えていなかった影響まで答えてくれる、数学と科学と工学とユーモアがたっぷり詰まった、とっても楽しい一冊。
 光速で野球のボールを投げたらどうなる? 全人類が一斉に飛び跳ねたら地震が起きる? 月に人類が一斉にレーザーポインタを向けたら? なんて、小学生が思いつきそうな質問に対し、キチンと計算して答えるあたりが、とってもワクワクするし、その計算に必要な数字を調達する方法も、著者の柔軟な発想に感心するところ。読み終えると、身の回りの様々な事柄を計算してみたくなる。
吉見直人・NHK取材班「終戦史 なぜ決断できなかったのか」NHK出版
 太平洋戦争の終戦は、1945年8月15日となっている。が、どう頑張っても敗戦が避けられない事は、当時の対日本帝国の上層部にはわかっていた筈だ。もっと早く敗戦を受け入れていれば、原爆や中国残留孤児などの被害は避けられただろう。なぜ無駄な足掻きを続けたのか。
 国内の文書の多くは、敗戦直前に焼却処分され、ほとんど残っていない。そこで著者らは海外に残った外交資料や、各国の情報機関が解読した通信などにあたり、当時の模様を再現してゆく。
 そこから見えてくるのは、敗戦の真相ばかりではない。そもそも、なぜ無謀な戦争に突き進んだのかに至るまで、当時の大日本帝国の根本的な欠陥を露わにしてゆく。また、優れた者が集まるハズの組織で、愚か極まりない結論が下される原因も、この本を読めば、その一端が見えてくる。日本の現代史としての重要性ばかりでなく、一級品の組織論としても読む価値は計り知れない。

【おわりに】

 などと三冊づつ選んだが、当然ながら私は未練タラタラ。

 小説では、16年の時を経て刊行された「ブルー・マーズ」が期待を裏切らない出来だったし、「スペース・オペラ」で一段落ついたジャック・ヴァンス・トレジャリーも捨てがたい。イーガンの「アロウズ・オブ・タイム」も、こんなとんでもないシロモノが読める時代に感謝したいし、「捜神記」の怪しさも捨てがたい。

 ノンフィクションも面白いのがいっぱいあった。

 音楽好きとして「音楽の進化史」は外せない。「暴力の解剖学」は、SF者の妄想マシーンを暴走させる衝撃作。衝撃ではデーヴ・グロスマン「[戦争]の心理学」も期待を裏切らない迫力だった。「戦地の図書館」も、本好きなら感涙の一冊。冒頭に収録した海兵隊員の手紙は、創作に携わる全ての人の心を揺さぶるだろう。その言葉は朴訥ながら、物語に何ができるかを、戦慄すら感じさせる激しさで伝えてくる…

 とか書いているとキリがないので、今日はここまで。

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2017年12月 1日 (金)

スキーと読書

 私は本が好きだ。こんなブログをやってるし。

 なんで好きかというと、楽しいからだ。そして、どんな趣味であれ、ヒトは自分の趣味に他人を引きずり込もうとする性質がある。このブログをやってる理由の一つが、それだ。私にとって、読書は趣味・道楽なのだ。

 が、世の中には、本を読むのは苦行だと思っている人もいる。人により好みは違うから、本より好きな事がある人も多いだろう。そういう人が、本なんか読んでる暇はないと言うなら、納得できる。が、苦行だってのは、ちと違うんじゃないか。

 私は昔、スキーをやっていた。スキーをやらない人は、スキーを苦行だと思うだろう。「なんだって寒い時に、もっと寒い所に行って、シンドイ運動なんかするんだ」と。

 実際、スキーヤーがやってるのは、そういう事だ。しかも高い金を払い、夜中に重たい荷物を担いで歩き、または車で危険な雪道を長いドライブし、帰ってきたら泥だらけの車を洗う手間までかけて。苦労ばかりじゃないか。

 でも、楽しいのだ。自分の腕に合った斜面を、一気に駆け降りる心地よさ。雪を跳ね飛ばして曲がる時の、「もしかして今の俺カッコいんじゃね?」的な気持ち。そして、日常では味わえない、風を切って進むスピード感。心のなかのケダモノを解放する、野生に帰った感覚。

 そりゃ吹雪にあったり、ゲレンデが岩だらけだったり、逆にカチコチのアイスバーンだったりと、ハズレな時もある。でも、状態がいい時の気持ちよさは、そんなハズレを差し引いても、タップリとオツリが来る楽しさに溢れている。何より、スキーに行かなきゃ、スキーの楽しさを味わえないじゃないか。

 そんな楽しさを味わうには、幾つかの条件がある。ゲレンデや天気の良しあしもある。が、その前に。何より、スキーヤーが、ある程度スキーの技術を身につけていなくちゃいけない。

 滑れない人を急斜面に連れて行ったら、そりゃ苦行でしかない。寒いし、コケてばかりで体中痛いし、立ち上がるのにも筋力を使うし。それ以上に、下手なコケ方をすれば、怪我しかねない。

 だから、スキーを始めるなら、まずスキー教室に入って、基本的なスキーの技術を身につけよう。そこで板やストックなど装備の選び方と使い方、怪我をしない転び方、滑り方、止まり方、曲がり方、そしてゲレンデのマナーなど、スキーを楽しむために必要な事を学び、知識と技術を身につけるのだ。

 これは読書も似たようなモンで。

 どんな本でも、それを楽しむためには、ある程度の「技能」が必要なのだ。

 どんな技能がどの程度に必要かは、本によって違う。「補給戦」は、古今の有名な戦いをアチコチで引用しているので、歴史に疎いと、読みこなすのは難しい。逆に、「剣客商売」あたりは、テレビの時代劇の雰囲気をなんとなく知っていれば、充分に楽しめる。

 ばかりでなく、もっと基本的な技能もある。例えば日本語を読む能力だ。これがないと、日本語で書かれた本が読めない。加えて、読解力も要る。

 一言で読解力と言っても、その中身はよく分からない。どんな要素から成っていて、それぞれの能力はどうすれば育つのか。最近になって新井紀子教授の読解力テストが話題になった。これでやっと、「読解力」を構成する要素が見えてきた程度だ。

 が、残念ながら、読解力を構成するそれぞれの能力を、どうすりゃ鍛えられるのかまでは、分かってない。

 これがスキーと読書の大きな違いで。

 スキーだと、必要な技能の洗い出しは終わってる。また、どういう順番で教えるべきかも、だいたいの方針が定まっている。ボーゲンの是非など、多少の議論はあるようだが。

 いずれにせよ、「生徒がどの段階にあるのか、次に何を教えればいいのか」が、スキーはだいたい決まっているし、生徒がどの段階にいるのかも、見ればわかる。だから、教える側は、ガイドラインに沿い、生徒の習得具合に合わせ、段階を踏んで教えていけばいい。

 が、読解力については、スキーほどハッキリしたガイドラインがない。だもんで、教える側も、「とりあえず本を読めや」と、かなり無茶な教え方をしたりする。スキーで言えば、「とりあえずゲレンデに来い」と言ってるようなもんだろう。

 しかも、だ。

 スキーなら、初心者をいきなり急斜面に置き去りにする、なんて真似は無茶だと、誰だって考える。まずは緩い斜面で板に慣れる所から始めるだろう。

 が、これが本になると、いきなりグレッグ・イーガンの直交三部作を勧めるとか、無茶を強要する性格悪い奴がいたり。

 スキーなら、ゲレンデのシンドさは、見ればだいたいわかる。急な斜面は上級者向きで、初心者は緩い斜面の方が楽しめるだろう。それぐらいは、素人でもスグに判断できる。別に斜面を見なくても、斜度(角度)って数字で、ハッキリと難しさがわかるし。

 が、本だと、そうはいかない。

 パッと見てわかるのは、本の厚さだ。が、これが大きな罠だったり。「補給戦」は薄いが、斜面で言えば頂上の急斜面だ。対して「木枯し紋次郎」の傑作選とかは、分厚いわりに、とっても読みやすくてスラスラ読めるのだ。

 また、「難しさ」にも、いろいろある(右図)。

A2  例えば白雪姫。日本語の本なら何の問題もないが、タガログ語で書かれていたら、私にはまず読めない。内容以前に、タガログ語の素養が必要で、私にはソレがないからだ。

 「液晶の歴史」は一般向けの科学解説書だ。とても丁寧に書かれていて、一歩一歩順を踏んで説明している。だもんで、じっくり読めば、なんとか最後までついていける。ただし、途中で投げ出さない執念が必要だ。

 と、こんな風に、同じ「難しい」でも、敷居が高い難しさと、内容の濃さゆえの難しさの、少なくとも二種類がある。他にも、最初は楽そうなのに、途中でいきなりレベルが上がっちゃう本とか。

 などと、難しさや読みにくさの原因は色々ある。けど、斜面の角度のように、本の読みやすさも、ハッキリと数字で示せればいいのに、と思う。

 もっとも、それをどうやって測るかってのが、難しい問題で。とりあえず考えたのが、「私が一時間に何文字読めたか」で測るとか。で、単位の名前は当然、「ちくわぶ」だ。イーガンは千ちくわぶ、「木枯し紋次郎」は4万ちくわぶ、とか。

 なんて馬鹿なことを考えたが、そうやって測るためには、ストップウォッチ片手に読まにゃならん。それは面倒くさいぞ。加えて、SFは全般的に査定が緩くなりそうだ。でも、Kindle とかの電子媒体なら、読むのにかかった時間を勝手に測ってくれそうだなあ。いや私は Kindle 持ってないんだけど。

 などと難しい関門は幾つもありそうだが、なんとか「本の読みやすさの尺度」みたいなモンが出来るといいなあ。あなた、どう思います?

 

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2017年2月 8日 (水)

あたしのチクビは五千円

 半月ほど前、年に一度の定期健康診断があってね、今日、その結果を聞きに行ったの。そしたらね、胸のレントゲン写真に、丸くて小さいモヤッとしたのが写ってたの。

 先生、「とりあえずCT撮っときましょうか」って言うんで、言われるままCTスキャンして貰ったの。

 凄いのね、最近のCTって。

ベッドに寝っ転がって、ベッドごと白い機械のトンネルの中に入っていくんだけど。トンネルの枠の所に、液晶モニタがあるのね。そこに「息を止めて」とか「あと3秒です」とかのメッセージが出るのね。とっても親切。

 おまけに、結果もすぐに出るのね。先生がいる診察室と、CTスキャンの部屋は離れてるんだけど、スキャン撮ったその日のうちに、先生のパソコンにあたしの胸を輪切りにした画像が入ってるの。

 スキャンを終えて先生の診察を受けるまで、あたしが待ってたのは15分ぐらいだったかな? 先生、その間に他の患者さんの診察もしてたみたいだから、コンピュータが画像を処理するのにかかる時間は、もっと短いんと思う。

 それだけじゃないの。CTって、体を輪切りにして調べるでしょ。あたしが取ったのは胸なんだけど、最初の画像は首のあたり、最後の画像はお腹のあたりを輪切りにした画像って感じで、沢山の画像を撮って、それが先生の診察室にあるパソコンで見れるのね。

 で、先生、パソコンのマウス・ホイールをグリグリ動かすと、あたしの輪切り画像が、首の方からお腹の方まで、トンネルの中を走る動画みたいな感じで、滑らかに切り替わっていくのね。モノクロとはいえ、その画像処理能力には驚いたわ。

 もっとも、肺癌かもしんないって時に、そんな事を考えてるあたしもアレだけど。

 で、そのCTの結果。

センセ「ニップルですね」
あたし「ニップル?」
センセ「チクビです」

 レントゲン写真に写ってた「丸くて小さいモヤッとしたの」の正体は、あたしのチクビだったってわけ。安心したような、笑っちゃうような。一気に力が抜けちゃった。

 それはいいいんだけど、最後のお会計で。

お姉さん「¥5,250円です」

 げげッ。CD2枚買える値段じゃない。チクビのせいで五千円消えちゃった。あたしのチクビにそんな価値あるのかしら。

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 すんません。自分でも女言葉は気色悪いんで、今後は慎みます。 

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2017年1月19日 (木)

勝手に宣伝:日本翻訳大賞

 

第三回日本翻訳大賞の推薦が始まっている。

 嬉しいことに、誰でも推薦できる。対象は2015年12月1日~2016年12月末までに出版された翻訳書。12月がカブっているが、これにはちゃんとワケがあるそうな。

 元は著名な翻訳者が集まって始めた賞だが、私は面白い本を探す手段の一つとして使っている。SFはSFマガジン関係を漁ってればだいたいカバーできるんだけど、それ以外はなかなか目がいかない。そのせいで見逃した美味しい獲物を補うには、とても都合がいいのだ。

 私も推薦してきた。面白そうだし。あなたが好きな本を布教する格好の機会だ。ということで、是非あなたも好きな本を売り込んでいただきたい。そして私に美味しい本を教えて、私の読書生活を充実させるのだ。ふっふっふ。

 なお、締め切りは2017年2月5日(日)23:59まで。

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2016年12月31日 (土)

2016年に面白かった小説3つノンフィクション3つ

 去年同様、真面目に考えるとなかなか決まらないので、ほとんど気分で選んでる。後で考えなおしたら、きっと違うラインナップになるだろう。

【小説】

藤井太洋「ビッグデータ・コネクト」文春文庫
 月岡冬威が誘拐され、電子メールで犯行声明が届いく。彼は滋賀県の官民複合施設<コンポジスタ>のシステム設計・開発のキーパースンだった。京都府警サイバー犯罪対策課が捜査に乗り出すが、その協力者は、なんと二年前のコンピュータ犯罪の容疑者、武岱だった。
 ソフトウェア開発に関係する者なら、あまりのリアルさに身震いしてしまう作品。特にお役所関係の業務を請け負っている人には、日本ならではの面倒くさい、でも現場の人じゃないとわからない問題に、鮮やかにスポットライトを当てているのが嬉しい。他にも業界の内情を遠慮なくブチまけ、またタイトルが暗示するテーマも終盤でドカンと炸裂する。
A・G・リドル「アトランティス・ジーン1 第二進化 上・下」ハヤカワ文庫SF 友廣純訳
 南極で氷山に埋もれていたのは、失われたナチスの潜水艦だった。ジャカルタでは、自閉症の治療施設が襲われ、画期的な成果を示した自閉症児二人が攫われる。そして超国家的諜報組織クロックタワーの各支部は、世界的かつ組織的な総攻撃を受けていた。
 ナチスの潜水艦・ロズウェル事件・アトランティスなど、怪しげなキーワードを随所に散りばめ、キワモノかと思わせながら、ハイテンポな物語運びとサービス満点なアクションの連続で読者を引きずり回す、娯楽超大作。次々と広がる風呂敷にハラハラしたものの、見事にたたんでくれた。
パール・バック「大地 1~4」新潮文庫 新居格訳 中野好夫補訳
 貧しい農民の王龍が、地主の奴隷だった阿蘭を妻に迎える場面から始まる。見目こそ麗しくないものの、賢い阿蘭はよく働き、少しづつだが暮らし向きも良くなってきた。だが所詮は天任せの商売、雨が降らなければ旱魃に怯え降りつづければ洪水に流され…
 激動の中国を舞台とした一族の物語。ノーベル文学賞といわれれば難しそうだが、とんでもない。男の出世・女の意地の張り合い・ウザい身内・親子の確執など、ソープオペラ顔負けの身につまされるベタな人間ドラマが続く、読み始めたら止まらない大河小説だ。

【ノンフィクション】

ドミニク・ラピエール「歓喜の街カルカッタ 上・下」河出文庫 長谷泰訳
 インドのカルカッタ(現コルカタ)にあるスラム、アーナンド・ナガル(歓喜の街)。電気はもちろん水道もないが、人力車夫・ハンセン氏病患者・森の人・去勢者などが住んでいる。フランス人の若き司祭ポール・ランベールは、彼らと起居を共にすべく歓喜の街に住み着き…
 色々と濃い人が多いインドの中でも、最もディープな社会をつぶさに取材し、生きるため必死にあがく彼らの暮らしを通し、インドの現実を色鮮やかに描き出すドキュメンタリーの傑作。特に主役を務める人力車夫のハザリ、彼の漢が輝く終盤は、ある意味ハードボイルドですらある。
トーマス・トウェイツ「ゼロからトースターを作ってみた結果」新潮文庫 村井理子訳
 イギリスの美術大学の大学院生が、自分でトースターを作るまでのドキュメンタリー。たかがトースターと言うなかれ。なんと彼は自ら鉄鉱石を掘りだし、製鉄から始めるのだ。現代社会を支えるテクノロジーと産業の凄まじさを、「工作の宿題」を通し浮き上がらせる、ユーモラスな一冊。
 表紙のインパクトが見事。プラスチックと聞けば安物って印象があるが、その安物を作りだすのがどれほど大変なことか。などの真面目なテーマを扱いながら、語り口はあくまでも軽薄な美大学生なのも楽しいところ。特に石油を調達しようとするくだりは爆笑。
ジェレミー・スケイヒル「アメリカの卑劣な戦争 無人機と特殊作戦部隊の暗躍 上・下」柏書房 横山啓明訳
 2011年9月30日、アンワル・アウラキが無人攻撃機により暗殺される。合衆国市民だったが、アルカイダの幹部として盛んにインターネットでテロを煽っていた。米国滞在中は穏健なムスリムであり、2000年の大統領選でもブッシュを支持していた。なぜ彼はテロリストになったのか?
 彼の人生に加え、対テロで活躍する統合特殊作戦コマンド(JSOC)の誕生と躍進を追い、現代アメリカの間抜けな軍事政策を批判すると共に、わかりにくいイエメンやソマリアの紛争の経過と内情も親切に教えてくれる、衝撃の連続の本。

【おわりに】

 などと、とりあえず目についたものを挙げたけど、イーガンの直交シリーズも濃いし、ケン・リュウの「紙の動物園」は多彩な芸に幻惑されたし、アン・レッキーの「叛逆航路」は噂通りの傑作だし、半藤一利の「昭和史」やイアン・トールの「太平洋の試練」はガツンとやられるし、J・E・ゴードン「構造の世界」は地味ながら街の見方が変わるし、ガルブレイスの「不確実性の時代」は意外と親しみやすいし、ローレンス・レッシグの「FREE CULTURE」「CODE Version 2.0」はエキサイティングだし…と、やっぱり収穫の多い年だったなあ。

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2016年5月29日 (日)

ブロガーのうた

♪ おいらは ブロガー
炎上 ブロガー
おいらが 記事書きゃ
荒らしを よぶぜ

♪ おいらは ブロガー
ダイエット ブロガー
体重 グラフは
右肩 上がり

♪ おいらは ブロガー
三日坊主の ブロガー
最近の コメント
業者の スパム

♪ おいらは ブロガー
泡沫 ブロガー
おいらが 記事書きゃ
閑古鳥を よぶぜ

 ついカッとなってやった。今はスッキリしている。

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2016年4月 1日 (金)

王様の耳はロバの耳4

●IBMの創業者トーマス・ワトソンは予想した。
「世界にはコンピュータ5台分の市場がある」と。
愚かな発言と思われがちだが、私は妥当な数値だと思う。
当事の費用でコンピュータを使った時に、モトが取れる組織や個人の数は、その程度だろう。
コンピュータが普及した原因の一つは、値段が安くなりモトが取れる場面が多くなったためだ。

●学校教育などで、カリキュラムに何かを加えろ、と主張するのは簡単だ。
ただし、同時に、何を時間割から削るか、も同時に示すべきだろう。
大抵の場合、何かを加えるより、削る方が遥かに難しい。

●2進数は10桁で0~1023の数を表せる。ほぼ千=1キロだ。
つまり10ビットで1キロまで表現できる。
以下同様に、
20桁=20ビット=1メガ=約百万、
30桁=30ビット=1ギガ=約10億、
40桁=40ビット=1テラ=約1兆となる。

●毎年8%づつ人口が増えると、10年後には人口が2倍になる。
では100年後は?
約千倍に膨れ上がる。

●共感覚(→Wikipedia)という能力を持つ人がいる。
音を色で感じたり、味覚を形で感じたりする。
もしかしたら、霊感や第六感は、これかもしれない。

●その昔、某SF作家は予言した。
# A・C・クラークだと思うが、アイザック・アジモフかもしれない
「やがて電話は役に立たなくなる.。
 人類が増えると電話番号の桁も増える。
 やがて覚えきれない桁数になってしまうだろう」
予言は外れた。
今の携帯電話は番号やメールアドレスを覚えてくれる。
おまけに番号を入力しなくても、赤外線通信で交換すればいい。

●もしかしたらラッパーは現代の詩人なのかもしれない。
詩人というと高尚っぽいが、つまりは人々にウケるネタをリズムに乗せて語っていたのだから。

●吉川英治(→Wikipedia)がいい例なのだが。
昔の作家は何か格調が高そうに思える。
その最大の理由は、ファンの年齢層が高くなったためだろう。
大抵の社会では、年配者ほど社会的地位が高い。
そして社会的地位の高い者に好まれるモノは、高尚と見なされる。
# ライトノベルや週刊少年ジャンプと同じフィールドで勝負し続けて、
# 未だに生き延びている吉川英治って、凄い化け物だよなあ

●「犯人は必ず現場に立ち戻る」
「捕まる犯人は、だろ」

●左脳は論理が強く、右脳は直感に優れる、という説がある。
それはそれとして。
一般に、紳士服と婦人服はボタンのつけたかが違う。
紳士服は右手側にボタンがあり、婦人服は左手側にある。
幼い子供は、ボタンをはめるのが苦手だ。
暫く練習して、少しづつ上達してゆく。
男の子は右手でボタンをはめる。右手の動きを司るのは左脳である。
女の子は左手でボタンをはめる。左手を司るのは右脳だ。

●ただし。
Wikipedia の脳機能局在論の右脳・左脳論によると、
右脳と左脳の機能分担に関して、現時点ではいくつか異論が出ているようだ。

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2016年3月29日 (火)

ロックンロールの全てを表す六曲

 

前の記事で、楽しい宿題が出た。「ロックンロールについて知るのに大切なことすべてを含んだ六曲を選べ、ただしエルヴィス・プレスリーは別格なので除く」。著者が選んだのは、次の六曲だ。なお、リンク先はすべて Youtube。

  1. Little Richard - Long Tall Sally
  2. Beatles - Roll over Beethoven
  3. Jimi Hendrix - All Along The Watchtower
  4. Eric Clapton - Wonderful Tonight
  5. Prince ? Little Red Corvette
  6. Sex Pistols - Anarchy In The U.K

 こういうのを考えるのはとても楽しい。そこで真似をして、私も六曲を選んでみた。

Deep Purple - Burn
 ハードロック/ヘシーメタルの代表であり、またバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」を組み込むなどクラシックの美味しい所もチャッカリ拝借している。デヴィッド・カヴァデールの歌が入る時に、イアン・ペイスのドラムが暴れまわるアレンジは今も斬新。
Third World - Now That We Found Love
 ソウル・ミュージックの The O'Jays の曲を、レゲエ・バンドがアレンジしたもの。レゲエ独特の発声,タメの効いたパーカッション、後ノリのリズムとカリビアンな雰囲気満点ながら、切なさを感じさせるメロディーとコーラスのバランスがいい。
Eagles - Journey of the Sorcerer
 イーグルスはリュート族の楽器の使い方が巧みなバンドで、この曲ではバンジョー,アコースティック・ギター,スライド・ギターなどを贅沢に使いつつ、エレ クトリック・ギターも様々なエフェクトを加えて不思議な空間を創りあげ、プログレッシヴ・ロック的な味わいも持っている。
Free - Fire And Water
 ブルース・ロック代表。ソウルフルなポール・ロジャースの声、うねるようなアンディ・フレイザーのベース、タメの効いたサイモン・カークのドラム、そして噴出寸前にまで圧力が高まった情念を感じさせるポール・コゾフのギターと、どのプレイも絶品。
寺内タケシ&ブルージーンズ - 津軽じょんがら節
 一時期、ワールドミュージックとしてポール・サイモンやピーター・ガブリエルが各地の民族音楽を取り上げ、ポップ・ミュージックの幅を広げようと模索した頃があったが、そのずっと前から民族音楽=民謡を取り上げてたんだよなあ、この人。
Sex Pistols - Anarchy In The U.K
 様々な音楽を貪欲に取り込むのがロックだが、逆に「ロックの芯」を追求したのがパンクだろう。音もビジュアルも衝撃的だったが、実はマルコム・マクラレン がビジネスとして仕掛けた商業ロックでもあり、革命的なファッション・リーダーでもあり、またスキャンダルもふんだんに提供する所も、ロックの外せない一 面。

 とか挙げてきたが、ジャズ代表として Jeff Beck の Blue Wind が無いのは納得いかんし、テクノ代表としてYMO のライディーン も欲しいし、いやそれは Lipps Inc の Funkytown でファンクと一緒にとか、ニューヨーク・アンダーウラウンド代表として Television の Marquiee Moon も挙げたいし、豪快お馬鹿ロックンロールの標本 Georgia Satellites の I Dunno  は外せないし…

 とか考えると、絞り込むのはなかなか難しいくもあり、楽しくもあり。別の視点として男性シンガー・女性シンガー・ドラム・ベース・ギター・キーボードそれぞれの魅力を伝える曲を選ぶとか、切り口はいくらでもありそうだ。にしても、著者も私もピストルズを外せないあたり、やっぱり革命的だったんだなあ。

 なお、「この曲がないのはけしからん!」的な異論は喜んで受け付けます、はい。

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2016年2月25日 (木)

数式の姑息な読み方

 前の記事の「構造の世界」みたいな理系・技術系の本に数式はつきものだが、世の中に数式が好きな人は少ない。私も数式は苦手だが、幾つかのコツを覚えると、簡単な数式なら少しは楽しめるようになる。私が使っているコツは、だいたい次の4つだ。

  1. 定数は無視する。円周率のπや対数のeは「なかった」ものとする。
  2. 分子が大きくなると、同じ割合で結果も大きくなる。
  3. 分母が大きくなると、同じ割合で結果も小さくなる。
  4. 二乗や三乗があると、変わり方が極端になる。

 例えば、こんな式が「構造の世界」に出てくる。オイラーの座屈荷重を求める式で、柱などを曲げるのに必要な力を示す。ぶっちゃけた言い方だと、柱がどれぐらいの重さに耐えられるかを表す。

P=π(EI/L

 それぞれの記号は、こんな意味だ。

  • P:オイラーの座屈荷重(→Wikiedia)。柱の強さ。
  • E:ヤング係数(→Wikipedia)。大雑把に言うと、柱の材質の硬さ、または材質の曲がりにくさ。
  • I:断面二次モーメント(→Wikipedia)。太さや形などで変わる柱の硬さ。太い柱は硬く、細い柱は弱い。
  • L:柱の長さ

 これを、先の4法則に当てはめよう。

 まず、最初の「π」は円周率で定数なので、無視だ。二乗してるけど、どうせ無視するんだから気にしない。すると、こんな式になる。

P=(EI/L

 少し簡単になった。私は、上の数式から次の事を読み取る。

 Eはヤング係数の意味で、分子だ。そこで第2法則を使うと、こうなる。「ヤング係数が大きくなると、同じ割合でオイラーの座屈荷重も大きくなる」。かみくだくと、「強い柱が欲しいなら、硬い材質、例えば鋼鉄を使え」となる。

 Iは断面二次モーメントで、分子だ。そこで第2法則を使うと、こうなる。「断面二次モーメントが大きくなると、同じ割合でオイラーの座屈荷重も大きくなる」。普通の日本語なら、「柱は太いほど強く、細いほど弱い」だ。

 Lは長さで、分母だ。そこで第3法則を使おう。「長さが大きくなると、同じ割合でオイラーの座屈加重が小さくなる」。工学的には、「大きな座屈加重に耐えるモノが欲しいなら、長さを小さくしろ」となる。もっとわかりやすくすると、「柱は短いほど強く、長いほど弱い」かな?

 Lには二乗の印がついている。そこで第4法則を使う。「長さが大きくなると、オイラーの座屈加重が極端に小さくなる」。私なりの表現だと、「柱はちょっと長くしただけで、すんげえヤバくなる」となります。

 つまりは、出てくる記号(が意味するもの)の関係を掴むわけ。ヒトって、記号を覚えるのは苦手だけど、「お話の流れ」や「人物の関係」を掴むのは得意なんだよなあ。

 などと書いていくと、なぜヒトは数式が苦手なのか、わかってくる。文章だと、上の4パラグラフを使って説明せにゃならんほど多くの関係を、数式は "P=π(EI/L)" だけで表してしまう。それだけ、中身が濃いのだ。少ない文字数に沢山の意味を詰め込んだ、内容の濃い表現形式なんだから、中身を読み解くのに時間がかかるのが当たり前なわけ。

 そして、この「濃さ」が、数式の美しさでもある。散文では4段落も使わねばならない内容を、たった11文字で余すところなく表し、なおかつ、その意味する所については読者のイマジネーションに多くをゆだねてしまう。これほどまでに複雑な事柄を、これほどまで簡潔に表せて、かつ多くの余韻を残す表現を、「美しい」以外にどう評すればいいのか。

 次々と頁をめくっていくのも、読書の楽しみの一つだ。でも数式は、少し読むだけでも、沢山の時間を食いつぶしてしまう。この時間と進捗具合のアンバランスが、数式が嫌われる理由の一つだろう。これを意識して、数式が出てきたら「ここは読み解くのに多くの時間がかかる」と覚悟できれば、数式交じりの本も少しは読む気になれます。

 なお、この手口だと、定数を無視してるんで、実際に計算するには役に立たない。単に、数式が出てくる本でも少しだけ楽しめるようになる、それだけ。こうやって本読みは無駄な知識を貯えてゆく…と言いたいが、私のように脳ミソが劣化してると、読み終える度に内容を忘れていくので、結局は意味がないのであった。

 最後に、どうでもいい話なんだけど。私は最近のスマートでカクカクしててトゲトゲが沢山出っ張ってるガンダムより、昔のズングリムックリで丸っこくて下半身デブなザクの方が、壊れにくくて強そうに感じるんだけど、あなた、どうですか? だってさ、あのトゲって、すぐ折れそうでしょ。

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2016年2月22日 (月)

世代別SF作家ガイド111+1

 SFマガジン編集部編「SFが読みたい!2016年版」は、2015年のSF界隈の状況を伝える、年に一度のお祭り本だ。

 今年の特集は「世代別SF作家ガイド111」として、国内・海外問わず著名なSF作家を111人紹介している。ただ、1頁で2コマ=2人の作家を紹介するレイアウトであり、奇数の111人を載せたため、最後のコマが空白になってしまった。これは「最後のコマはお前が好きな作家を紹介しろ」的な編集部から読者への挑戦状だと勝手に解釈し、やってみた。

 なお、参考までに、それぞれの作家のコマは次の項目&文字数になっている。

  • 作家名の英語または原語表記
  • 作家名のカナまたは日本語表記
  • 作家概略:25字×3行=75字
  • 作家紹介:26字×20行=520字
  • 代表作:『代表作名』(発表年) 翻訳者 出版社
  • 代表作の紹介:12字×7行=84字

 では、私が偏愛する作家の一人、ロバート・R・マキャモンを紹介しよう。


Robert R. McCammon
ロバート・R・マキャモン
52年生まれ。1978年に「Baal」でデビュー。1987年「スワン・ソング」、1990年「マイン」、1991年「少年時代」でブラム・ストーカー賞を3度受賞。
 スティーヴン・キングとディーン・R・クーンツに次ぐ第三の男と呼ばれたマキャモンには、拭いがたいB級臭がつきまとう。本人もそれを厭ってか「もう超自然的なものは書かない」と宣言したが、あざといまでにケレン味を利かせながらも綺麗に物語をまとめる卓越した職人芸にこそ、彼の本領はある。また彼が描く主人公たちも、ローンに追いまくられ今日の食欲に負ける普通の人たちであり、それがペーパーバックを愛する読者の共感を呼び覚ます。加えて彼の魅力に欠かせないのが、奥底に流れる南部人の魂だ。典型的な聖邪の対立を描く代表作「スワン・ソング」では、読者が感じる聖なる側がただ日々を生き延びているのに対し、邪なる側は清浄かつ高邁な社会を実現するため私心を捨て邁進している点に注目しよう。一見わかりやすい善悪の対立に見せかけて、そもそも何が善悪を規定するのかという深い哲学的な問いを隠しているのだ。この問いに対し彼が示す解には、マーガレット・ミッチェルやスティーヴン・ハンターと同じく、独立不羈を尊しとする米国南部人の心意気が脈々と波うっている。(ちくわぶ)
『スワン・ソング』(1987)
加藤洋子訳
福武文庫
核戦争後の北米を彷徨う三組の旅人。奇跡の少女スワンと元悪役レスラーのジョシュ、ホームレスの狂女シスター、清浄な世界を望むベトナム帰還兵マクリン大佐。聖邪の最終決戦が始まる!

 などと試してみたが、やはり決められた文字数に文章を収めるのは難しい。プロのモノ書きの凄さをつくづく思い知らされた。もし真似したい人がいるなら、次のHTMLの雛形を参考にしてください。いやあ、我ながら table だらけで実に醜い html だよなあ。

<hr />
<table><tr>

<td>
英語または原語の著者名<br />
<strong>著者名</strong>
</td>

<td style="padding-left: 2em; width: 25em; height: 3em;">
著者の略歴:25字×3行=75字
</td>

</tr></table>

<table><tr>
<td colspan="2" style="width: 26em; max-height: 20em;">
 著者の紹介(紹介者名):26字×20行=520字
</td>
</tr></table>

<table><tr>
<td>
<strong>『代表作名』</strong>(発表年)<br />
翻訳者名<br />
出版社
</td>

<td style="padding-left: 2em; width: 12em; height: 7em;">
代表作の紹介:12字×7行=84字
</td>
</tr></table>
<hr />

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