SFマガジン編集部編「SFが読みたい!2022年版」早川書房
レムには「傑作」と「すごい傑作」と「とんでもない傑作」しかない
――柳下毅一郎
今年も出ました年に一度のお祭り本。
うーむ、「なろう」にハマったせいで、新鮮で面白いSF小説がたんまりと溜まってしまった。でも俺だけじゃないので少し救われた気分だぜ水鏡子さん。なお国内篇でやたら短編集が多い理由は難波さんがバラしてます←をい
ベストSF2021国内篇・海外篇を見渡しても、ランクインしてるのは「この地獄の片隅に」しか読んでない。レムの「インヴィンシブル」は大昔にハヤカワ文庫SFの「砂漠の惑星」を読んで大喜びしたなあ。私は「ソラリス」よりこっちの方が好き。
美味しそうなのが沢山あるなあ。エイドリアン・チャイコフスキー「時の子供たち」竹書房文庫って「蜘蛛ですが、なにか? 異星版」っぽい←全然違うだろ。ピーター・ワッツ「6600万年の革命」創元SF文庫も見落としてた。何よりディーン・クーンツ「ミステリアム」ハーパーBOOKSを見逃してたのが悔しい。あの徹夜必至の大傑作「ウォッチャーズ」の続編が出ていたとは。
科学ノンフィクションも美味しそうなのがいっぱい。デビッド・クアメン「スピルオーバー」明石書店,長谷川修司「トポロジカル物質とは何か」講談社ブルーバックス,鳴沢真也「連星から見た宇宙」講談社ブルーバックス,アイニッサ・ラミレズ「発明は改造する、人類を」柏書房,ローランド・エノス「[木]から辿る人類史」NHK出版とか。
2022年の刊行予定、「星界の戦旗」とか「素数の呼び声」とかマジかい。「輝きの七日間」も復活? 竹書房のギリシャSF傑作選「ノヴァ・ヘラス」も期待大。「星のパイロット」と「クロノス・ジョウンター」も再起動とか。本気にするぞ。
野崎まどさん、なに遊んでのw
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