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2016年3月29日 (火)

ロックンロールの全てを表す六曲

 

前の記事で、楽しい宿題が出た。「ロックンロールについて知るのに大切なことすべてを含んだ六曲を選べ、ただしエルヴィス・プレスリーは別格なので除く」。著者が選んだのは、次の六曲だ。なお、リンク先はすべて Youtube。

  1. Little Richard - Long Tall Sally
  2. Beatles - Roll over Beethoven
  3. Jimi Hendrix - All Along The Watchtower
  4. Eric Clapton - Wonderful Tonight
  5. Prince — Little Red Corvette
  6. Sex Pistols - Anarchy In The U.K

 こういうのを考えるのはとても楽しい。そこで真似をして、私も六曲を選んでみた。

Deep Purple - Burn
 ハードロック/ヘシーメタルの代表であり、またバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」を組み込むなどクラシックの美味しい所もチャッカリ拝借している。デヴィッド・カヴァデールの歌が入る時に、イアン・ペイスのドラムが暴れまわるアレンジは今も斬新。
Third World - Now That We Found Love
 ソウル・ミュージックの The O'Jays の曲を、レゲエ・バンドがアレンジしたもの。レゲエ独特の発声,タメの効いたパーカッション、後ノリのリズムとカリビアンな雰囲気満点ながら、切なさを感じさせるメロディーとコーラスのバランスがいい。
Eagles - Journey of the Sorcerer
 イーグルスはリュート族の楽器の使い方が巧みなバンドで、この曲ではバンジョー,アコースティック・ギター,スライド・ギターなどを贅沢に使いつつ、エレ クトリック・ギターも様々なエフェクトを加えて不思議な空間を創りあげ、プログレッシヴ・ロック的な味わいも持っている。
Free - Fire And Water
 ブルース・ロック代表。ソウルフルなポール・ロジャースの声、うねるようなアンディ・フレイザーのベース、タメの効いたサイモン・カークのドラム、そして噴出寸前にまで圧力が高まった情念を感じさせるポール・コゾフのギターと、どのプレイも絶品。
寺内タケシ&ブルージーンズ - 津軽じょんがら節
 一時期、ワールドミュージックとしてポール・サイモンやピーター・ガブリエルが各地の民族音楽を取り上げ、ポップ・ミュージックの幅を広げようと模索した頃があったが、そのずっと前から民族音楽=民謡を取り上げてたんだよなあ、この人。
Sex Pistols - Anarchy In The U.K
 様々な音楽を貪欲に取り込むのがロックだが、逆に「ロックの芯」を追求したのがパンクだろう。音もビジュアルも衝撃的だったが、実はマルコム・マクラレン がビジネスとして仕掛けた商業ロックでもあり、革命的なファッション・リーダーでもあり、またスキャンダルもふんだんに提供する所も、ロックの外せない一 面。

 とか挙げてきたが、ジャズ代表として Jeff Beck の Blue Wind が無いのは納得いかんし、テクノ代表としてYMO のライディーン も欲しいし、いやそれは Lipps Inc の Funkytown でファンクと一緒にとか、ニューヨーク・アンダーウラウンド代表として Television の Marquiee Moon も挙げたいし、豪快お馬鹿ロックンロールの標本 Georgia Satellites の I Dunno  は外せないし…

 とか考えると、絞り込むのはなかなか難しいくもあり、楽しくもあり。別の視点として男性シンガー・女性シンガー・ドラム・ベース・ギター・キーボードそれぞれの魅力を伝える曲を選ぶとか、切り口はいくらでもありそうだ。にしても、著者も私もピストルズを外せないあたり、やっぱり革命的だったんだなあ。

 なお、「この曲がないのはけしからん!」的な異論は喜んで受け付けます、はい。

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