« デイヴィッド・クレイ・ラージ「ベルリン・オリンピック1936 ナチの競技」白水社 高儀進訳 | トップページ | マックス・バリー「機械男」文藝春秋 鈴木恵訳 »

2014年7月21日 (月)

2020東京オリンピックで日本は何を取り繕うべきか

 前の「ベルリン・オリンピック1936」を読んで、ちょっと考えたこと。まあ、どうでもいい妄想です。

 1936年のベルリン・オリンピックを開催する際、ナチス政権は色々とセコい真似をして体裁を取り繕っている。ヨダヤ人に差別的な新聞を街頭から撤去したり、ジプシーを強制収容所に送ったり、繁盛してるように見せるため空き家になってる商店に補助金出して貸したり。

 そこで、少し考えてみた。2020年には東京でオリンピックが開催になる。もしその時の日本政府がセコく体裁を取り繕おうとしたら、何をするだろう?

 しばらく考えたが、なかなか思い浮かばなかった。ハッキリ言って、今の東京は他国の都市と比べ、相当にいい状況にあるからだ…少なくとも、見てくれは。

 もちろん、完全に普段どおりとはいかない。オリンピックともなれば各国のVIPが来る。それを狙うテロリストも来るだろう。興奮したフーリガンが暴れるかもしれない。だから、警察は公安も刑事も特別警戒態勢を取るだろう。でもこれは東京に限ったことじゃなく、どこのオリンピックでも同じだ。

 海外旅行から帰って日本の街に出ると、まず気がつくのが、街がキレイで清潔だという点。空き缶や空き瓶が転がっていない。古新聞も風に舞っていない。タバコの吸殻すら、ほとんどない。清潔さも偏執的で、松屋のような庶民の台所でさえ、カウンターがピカピカに光っている。これはチェーン店に限らず、定食屋も同じ。

 治安の良さも並外れていて、置き引きすらほとんどない。若い娘が夜に一人歩きできるのは、日本ぐらいだろう。街灯も整備され、感覚的にも危険を感じる場所がほとんどない。

 そして乗り物の正確さ。大抵の国じゃ列車の遅れが4分程度なら、遅延とは言わない。

 …と、ここまで考えて、やっと思いついた。東京の唯一みっともない点。それは、朝の通勤ラッシュだ。乗車率200%とか、明らかに人間の乗る環境じゃない。それでも滅多に事故が起きないのが、これまた不思議なんだけど。

 とまれ、これを取り繕うのは、相当に難しい。「列車に乗るな」なんて無茶だし、企業が承諾しないだろう。せいぜい、ラッシュ時の外国人記者の外出を規制するぐらいか? または競技の開始時間を調整し、ラッシュ時に移動しないで済むようにすれば、巧いこと誤魔化せるかも。

 など、思いつくのは通勤ラッシュぐらいで、他はあまり「見せて恥ずかしい所」は思い浮かばなかった。むしろキレイすぎて、「取り繕っているのではないか」と疑われかねないぐらい。実際、管理されすぎと感じることさえある。大道芸人はほとんどいないし、飲んだくれが寝転がってもいない。せいぜいが屋台があるぐらいで、それもかなり清潔だし。

 逆に私服刑事が物乞いのフリして巡回して、やっと他国の都市とバランスが取れるぐらいのレベルだったりする。

 社会的な風潮でも、ネットの都部じゃ激しい外国人差別があるが、街頭にまで出てくることは滅多にない。ネットにしたって、大半が日本語なので、大半の観光客や記者には意味が判らないだろう。日本人の多くは他国語が苦手だけど、それでも話しかけられたら大半の人は「何か困ってるのかな、なんとかしてあげたい」と考え、行動する。

 基本的にヨソモノに親切なのだ、東京の人間は…少なくとも、ヨソモノが「客」である限り。

 まあ、そんなわけで、日本政府と都知事は、通勤ラッシュをなんとかしてください。ホント、辛いのよ。

|

« デイヴィッド・クレイ・ラージ「ベルリン・オリンピック1936 ナチの競技」白水社 高儀進訳 | トップページ | マックス・バリー「機械男」文藝春秋 鈴木恵訳 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/201750/60021845

この記事へのトラックバック一覧です: 2020東京オリンピックで日本は何を取り繕うべきか:

« デイヴィッド・クレイ・ラージ「ベルリン・オリンピック1936 ナチの競技」白水社 高儀進訳 | トップページ | マックス・バリー「機械男」文藝春秋 鈴木恵訳 »