Twitterの文字制限の思わぬ効果
Twitter のアカウントは作ったが、ほとんど使ってなかった。使い方もよくわからないし。久しぶりにログインして覗いてみたが、他愛のないおしゃべりばかりだった。「なんだ、有用な情報なんてないじゃん」と思ったんだけど。
「でも、楽しそうだなあ」
…あれ?ちょっと待て。
私は、とんでもない勘違いをしてたんじゃなかろか。
昔はテキスト・エディタを使って手動でHTMLタグを入れてたような世代なんで、インターネットというと、「情報発信しましょう」みたいなおカタい考えが頭に染み付いてる。そりゃオンライン・ゲームとかもあるけど、あれは動画が中心だ。テキストが中心だと、どうしても「何か意味のある情報を出さねば」などと脊髄反射的に構えてしまう。
でも、「みんなで楽しくおしゃべりする場所」として考えると、Twitterは巧くできてる。特に、一つのつぶやきが、140字という制限。調べると携帯電話のショート・メッセージの文字数に由来してるらしいのだが(IDEA*IDEAのTwitterの発言はなぜ140文字までなのか?)、「みんなで楽しくおしゃべりする」ためにも、これが役に立っている。
実際に多人数が集まっておしゃべりする際、たまに長い演説をかます人がいる。こういう人が弁舌をふるっていると、他の人は口を挟むきっかけが掴めず、独演会になってしまい、他の人は面白くない。いや私もたまにやっちゃうんだけど。
そこでTwitterの140字。これじゃ、演説なんかしようがない。そりゃ何回かに分けて投稿すりゃできるし、実際にニンジャ・スレイヤーなんて長編小説まで書いちゃう人もいるけど、操作が面倒くさいんで、大抵の人は挫けてしまう。お陰で、参加者みんなにしゃべる機会が巡ってくる。演説したけりゃ、ブログでやればいいんだし。
「インターネット=情報発信」という古臭い思い込みが自分に染み付いているんだなあと、つくづく思い知らされたのでありました。
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