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2010年12月27日 (月)

あなたの常識は私の英知

 このブログで最もアクセスがあるのは、「このアクセスは人?ロボット?スパム?」。アクセス履歴を調べていて、不思議に思ったアクセスについて調べ、その調査結果を自分用のメモとして作った頁だった。「これぐらい、ある程度ブログをやってる人ならみんな知ってるよな、今更んな事を偉そうに書いても己の無知っぷりを晒して恥かくだけじゃね?」とも思ったけど、実名でやってるわけじゃなし、笑ってもらえたならそれもよし、と開き直って公開することにした。まあ、アクセスがあると言っても、一日に10件程度なんだけど、閑古鳥が鳴いてるブログにとっちゃ、有り難い定番商品なんですよ、はい。

 こういう、「自分が欲しいから」って理由で始めたモノというのは案外とアタリが出るものらしく、最近ではサイト「マンガの中の聴覚障害者」の「Google 八分 の確認と対応の方法」にたいへんお世話になった。この頁も作者が自分の経験を元に作ったそうだ。とはいえ、ここまで緻密にデータを集めた作者さんの努力には、ひたすら頭が下がる。そういえば、プログラミング言語 perl も Larry Wall が自分の要求のために作った言語だったなあ。

 話を戻そう。今の私は、アクセス履歴のユーザー・エージェントに Google Wireless Transcoder とあれば、「ああ、携帯電話で見てる人がいるのね」と、脊髄反射で答えを出せる。つまり、既に私の中では常識と化した知識となった。でも、2010年8月の時点だと、私にとって未知の知識だった。色々と調べなきゃならないほど、謎めいたアクセスだったんだ。

 人って、自分にとって馴染みの深い知識は、常識であり誰もが知っている無価値な知識だと思い込む傾向がある。「文化とは、その成員にとって『言葉にする必要すらない』と思い込まれている知識である」みたいな事を言ったのは、柳田國男だっけ。こういう「常識」のズレは、ソフトウェア開発の現場じゃ往々にしてトラブルの元に…って、んな事が言いたいわけじゃなくて。

 改めて「このアクセスは人?ロボット?スパム?」を見直すと、相変わらず「これぐらいみんな知ってるよね」みたいな姿勢が抜けきってないなあ、と思う点がチラホラある。例えば、whois やプロクシ,RSS なんて言葉を、何の説明もなく使ってたり。その辺を突っ込まれたら「おっしゃるとおり」としか言えませんが。

 まあ、そんなわけで。自分じゃ常識だと思ってる知識も、とりあえず文章にすると、案外と役に立つ事もあるもんだなあ、と。あああ、巧く〆られない己の文才の欠如が恨めしい。

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