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2008年3月 3日 (月)

ガチ☆ボーイ

気持ちのいい青春映画。テーマが学生プロレスなので、どちらかというと男性向け。

北海道の某大学の弱小プロレス同好会はメンバーが集まらず解散の危機に瀕している。プロレスといってもガチンコではなく、段取りを決めて「らしい」演技をする、格闘技というよりコメディに近い、安全第一がモットーの、まさしく学生のお遊びサークルだ。

今年も新入生向けにデモンストレーションの試合をするも、入会希望者はなし。そこに一人の男が入会を希望してきた。ひょろっとした長身、何かにつけポラロイド写真を取るクセ、いつまでたっても妙に丁寧でオドオドした態度。司法試験一次合格という秀才の割に試合の段取りの覚えは悪く、先輩相手の試合では本気になってしまう。ところが不思議と彼の試合は観客にウケがよく、試合を重ねる毎に人気者になってゆく。

前田有一氏のサイトのレビューを見て、気になっていた。「伏線が、プロレス試合の中でピタピタと回収され」って、どういうことなんだろうと。見て納得。

とにかく伏線の張り方が巧い。いかにも伏線という感じではなく、何気ない脱力ギャグや日常のサークル活動シーンに埋め込まれ、かつ見る者の印象に残る形で張られている。それらが試合の中で見事に回収され、怒涛の30分が押し寄せる。あの試合、中盤の主人公の台詞をそのまま表現してるんだ。そりゃアツくなるよ。

ラストはもうこれっきゃないでしょ的な感じで見え見えなんだけど、それでもやっぱり泣いてしまう。幼い頃、特撮ヒーロー物の必殺技の炸裂を待ちわびる、あの高揚感に似ている。

アツくて、気持ちがよくて、ちょっとホロ苦い、元気が出る映画。みんな、一生懸命いきてるんだよね。

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