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2007年4月 2日 (月)

デイヴィッド・ウェーバー「反逆者の月」ハヤカワ文庫SF

 宇宙戦母艦ダハクで反乱が起きた。艦長は艦のコンピュータには後を託し、反逆者共を寄せ付けないように指示した後、船内を致死性のガスで満たして自分を含めた船内の生物を一掃した。反乱側は数隻の艦載戦艦で目前の惑星に脱出した。鎮圧側の一部の者も救命艇で同じ惑星に脱出した。

 そして数千年の時が過ぎた。

 人類は宇宙に乗り出し、いくつかのスペースコロニーを作り、月の裏側にも恒常的な観測基地を作っていた。月の裏側を飛ぶ探索艇に単独で乗り込んだコリン・マッキンタイア少佐は、何者かに艇の制御を奪われ、拉致される。それはダハクと名乗り、コリンに自らの艦長として就任するように依頼する。

 出だしはやたらスケールがでかい。歴史数千年に及ぶ宇宙帝国と、それを破壊しようと攻撃を仕掛ける正体不明の敵。なんと月は宇宙戦母艦で数千年間も眠り続けてました、とゆー大風呂敷。こりゃ宇宙を飛び回る大冒険かと思いきや、話の大半は地上が舞台で、反乱者たち相手のドンパチが中心。登場人物も軍かその関係者が多く、ミリタリーな雰囲気はある。ほんの少しだけど各国の軍人が悪者を相手に戦う部分があって、わが国の自衛隊が活躍するシーンは燃えた。

 三部作の一作目という事で、次回以降でスケールが大きくなるといいなぁ。

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