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2007年4月18日 (水)

岩崎千尋監修 信託銀行資産運用研究会著「資産運用ハンドブック 上/下」社団法人金融財政事情研究会

 意外と拾い物だった。まさしく金融商品の入門書というか素人向けの教科書。

 外貨や投資信託など、それぞれの商品のしくみを説明している。どうやら一般消費者を読者に想定して書いた訳ではなく、若手の銀行員を対象にしている様だ。金融ビッグバンで銀行も投資信託などを扱う様になり、銀行員も様々な金融商品を学ぶ必要が出てきた当時の時勢に応じて出来た本なんだろう。読者対象が銀行員とはいえ、株や外貨などには素人だろうと判断してか、多少の数式は出てくるものの語り口は平易でわかり易いし、グラフや図版が多くて、素人の私でもスラスラ読めた。読みやすさという意味での難点ば横組みって点だけど、グラフを入れる都合を考えればしょうがないか。とはいえ株式投資関係の数式とかは今のところ興味がないから読み飛ばしたけど。

 あくまでも用語としくみの説明だけで、現在の金融状況には触れていない。1999年の本だし。そんな訳で、この本を読んでも現在の金融商品を判断できる訳ではない。

 全体で6部構成。第一部はリスクとリターン・長期と分散・チャートの見方など、基本的な概念を説明する。実際の商品説明は二部~五部。二部は基礎編で債権と株式。三部は外貨(為替,債券,株式,預金)・デリバティブ(株式先物,債権先物,通貨先物など)・コモディティ(商品先物)など、比較的リスクの高い物を扱う。四部は投資信託で、概要・種類・評価法などを解説する。五部で年金・保険などのその他の金融商品。最後の六部で金融商品の評価法を扱う。

 銀行員向けだけあって、カバーなど一見お堅い印象がある割りに文章は平易だし、中身は網羅的で過不足がない。入門用としてはよく出来ていると思う。

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