北村薫「六の宮の姫君」東京創元社
円紫さんシリーズ。芥川龍之介「六の宮の姫君」と今昔物語、そして当時の文壇をめぐる文芸ミステリ。芥川とその時代が好きな人にはたまらない作品…なんだろう。
ごめん。肝心のテーマの部分はいまいちピンとこない。たぶん自分が文学を全然知らないからだと思う。ただ、「私」が卒論を書く過程の描写は面白かった。真面目な文学部の学生はこんな風に卒論を書くんだ。
「私」と円紫さんさんの関係が少し変化してる。成長したって事なんだろうか。
| 固定リンク
「書評:フィクション」カテゴリの記事
- ドナルド・E・ウェストレイク「さらば、シェヘラザード」国書刊行会 矢口誠訳(2020.10.29)
- 上田岳弘「ニムロッド」講談社(2020.08.16)
- イタロ・カルヴィーノ「最後に鴉がやってくる」国書刊行会 関口英子訳(2019.12.06)
- ウィリアム・ギャディス「JR」国書刊行会 木原善彦訳(2019.10.14)
- 高木彬光「成吉思汗の秘密」ハルキ文庫(2019.06.19)
コメント