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2007年2月23日 (金)

右翼と左翼

 リヴァイアさん、日々のわざ右翼と左翼を見て、妄想した事(トラックバックスパムに悩まされているようなので、今はトラックバックを遠慮します)

  1. 政治思想は、司法・税制・軍事・外交・情報公開・教育など、多くの要素からなっている。
  2. それぞれの要素は多くの変数からなっている。
  3. いくつかの変数どうしは相関関係があるが、関係がなく独立(直交)している変数もある。
  4. つまり、政治思想は多数の次元を持っている。ひとつの政治思想は多次元空間内の一部分として表わせる。
  5. それを無理やり一次元の直線上に投影すると、左翼←→右翼という見方になる。
  6. 投影のやり方は人によって違う。東山さん(仮名)は変数xを重視し、西川さん(仮名)はxを無視して変数yを重視する。
  7. だから、ひとつの政治思想が人によって右翼に見えたり左翼に見えたりする。

 今の政党政治の問題点のいくつかは、これが原因なのかもしれない。本来は独立している筈の変数を、政党が勝手に関係付けして一つの政策にまとめてしまう。変数xとyがある場合、林檎党(仮名)は(x=0,y=2)という政策を出し、蜜柑党(仮名)は(x=2,y=0)という政策を出す。そして有権者は(X=2,y=2)を望んでいる。この場合、例えば次の2つの問題が起こる。

  1. 有権者は林檎・蜜柑のどっちを選んでも希望する結果にならない。
  2. 有権者は変数xを重視して林檎党に投票したのに、林檎党は変数yが受け入れられたと誤解する。林檎党は蜜柑党と取引し、変数yを重視した政策を通すために変数xを妥協する。有権者は最も希望しない政策(x=0,y=0)を得る。

 これを解決する方法の一つは有権者による直接投票なんだけど、いわゆる衆愚政治に陥る可能性があるし、有権者は細かい法案までいちいち目を通さなきゃいけないんで面倒くさい。

 因子分析とゲーム理論を組み合わせたら何か変なシロモノができるかもしれない。言うだけなら楽だけど自分でやるとなるとしんどそうだ。でも、こんな馬鹿な事を考えるのは私ぐらいだろうし、言いだしっぺの法則ってのもあるしなぁ。

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